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世田谷これまである記 -blog編-


野沢の伝説

今日は民話ではなく伝説です。

民話と伝説の違いがよくわからず、人様に尋ねてみました。
そうすると、昔話と伝説の差ならわかると言って教えてくれました。
何やら伝説というのは何かしらの典拠があるもので、例えば弘法大師がどこそこで何か施行をした・・・とかいう話をいうそうです。
対して昔話はそういう典拠はなく、多くは「むかしむかし、、」と始まるお話のことだそうです。桃太郎さんや一寸法師などがこれになります。
辞書では、昔話も民話も民間に伝承されてきた説話いう説明でした。
はっきりしたことは分かりませんが、典拠があるかないかというのが大きなポイントみたいです。

それでは野沢の伝説をみてみましょう。

江戸時代に、品川領戸越に四万五千坪の抱え屋敷を貰った若狭守が、
庭内に水を引こうとし、玉川上水から水路を掘り始めました。
しかし現在の野沢(三丁目五番地)にきた辺りで、
水がどこかへ消えてしまいました。
このため一年以上工事が進まずにいたので、
用水の安全を祈って水神様を祀りました。
そうするとにわかに水が流れ始め、工事は無事に終わりました。
以後人々はこの水神様をドンドン水神様と呼び、
明治になり野沢水車を建設する時にも、水車の守護神として祀ったと言います。

以上野沢のお話でした。
しかし庭内の泉のために、玉川上水から世田谷を突っ切って、戸越の辺りまで28キロにも及ぶ用水を引くとは、、殿様はすごいですね。
ちなみに今回抱え屋敷が出て来ていますが、
世田谷で有名なのは、現在松陰神社が建っている大夫山。
毛利藩の抱え屋敷ですね。
by hirainatsuko | 2006-04-18 14:56 | 民話・伝説

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