世田谷これまである記 -blog編-


祖師谷の民話 

今日は祖師谷の民話です。

百日以上も雨の降らない日々が続き、村では雨乞いのために大山に詣でたり、不動の水をもらって雨乞いをしたりしましたが、いっこうに雨の降る気配はありません。村の祖師堂の和尚さんも熱心にお経をあげて祈っていました。そんな中、ある日雨と風の激しい夜がきました。幾日ぶりかの雨でしたが、和尚さんの姿とお堂の釣鐘が見当たりません。和尚さんは雨乞いのため、鐘をおもりにして、池の底に身を沈めたのです。三日降り続いた雨がやんだあと、お堂のところには釣鐘の形をした池ができていました。この釣鐘池はどんな日照りにも水をたたえ、村を潤したそうです。

以上『改訂 世田谷の民話』よりでした。
以下『ふるさと世田谷を語る』に書いてあったことをまとめてみます。
釣鐘池自体は大昔から人々に生活用水として使われていたようで、近くには縄文時代の遺跡が見つかっています。その後も灌漑用水として使われていました。雨乞いをするときは総出で、周りに茂っている葦などの草刈をしたそうです。しかし昭和25年辺りから池の水が涸れ、その後区の管理となって、池の形はそのまま残し水道水を循環させて水を保つ池として、現在はつりがね池公園として整備されているそうです。

また雨乞いのために大山阿夫利神社に詣でたということが文中にありましたが、ここで水をもらって帰るときは、後ろを振り返ってはいけなかったそうです。振り返るとそこで効果が無くなるといわれていたからです。また立ち止まったり、水の入った竹筒を置いたりすると、そこに雨が降ってしまうとも言われていたため、ただひたすらに帰ってこなくてはならなかったそうです。

ちなみに「祖師谷」という地名の由来はここに地福寺という寺があり、そこに祖師堂があったためという説があります。これだとお話の中に祖師堂が出てくるのも肯けますね。
他には「サス」という焼畑地名がなまってできた地名だという説もあります。
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by hirainatsuko | 2006-05-30 15:37 | 民話・伝説

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