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世田谷これまである記 -blog編-


烏山の民話 その2

今回は、間(あい)の宿と言われていた頃の烏山のお話です。

ある時、下宿にあった平吉の家が突然壊されて、そこに江戸や甲州から材木が運ばれ、また大工達も大勢やってきて、お祭りの様な騒ぎになりました。烏山の宿の人たちはみな呆気にとられ、平吉自身も、突然上から家の立替のお達しがあったのだと驚いている状態です。そして御殿のような家が組まれた時に、供を連れたお武家様が平吉を訪ねてきました。このお武家様は、三年ほど前、宿のはずれで病を得て苦しんでいたところを平吉に助けられ、その恩返しをと思って、立派な旅籠を建てたのでした。なので平吉は、この旅籠をお武家様の名前をもらって「豊倉屋」と名付けたそうです。

というお話でした。
しかしいきなり家を壊されても・・・人騒がせなお武家様だなぁ、ということにはならないのですね。ちなみに烏山は甲州街道が通っていて、この道沿いに早くから人が住むようになったそうです。烏山は東の高井戸宿と西の布田五宿(調布)にはさまれた、間の宿でした。街道沿いに西から上・中・下宿と言っていたそうです。ということは、京都が上で江戸が下ということになりますね。
by hirainatsuko | 2006-06-06 13:02 | 民話・伝説

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