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世田谷これまである記 -blog編-


深沢の民話 その1

今回は深沢のお地蔵様のお話です。

昼でも鬱蒼としていた秋山の森のはずれに、せまい四辻があり、そこにはお地蔵様が立っていました。むらの子供たちは、このお地蔵様に手を合わせたかと思うと、近くの木に登り小便をして滝のようだと言って面白がっていました。いつもここを通って神田や青山の市に野菜を運んでいた和助じいさんは、子供たちを見て罰が当たると思い、地蔵様の周りに子供が入れないように柵をしました。ところがそれから和助じいさんは病気になってしまい、そのうち夢にお地蔵様がでてきて、私は子供が好きだから柵を取ってくださいというのです。そこで柵を取ると、和助じいさんは元気になり、子供たちもまた地蔵様の周りで遊ぶようになったと言います。

以上小便地蔵のお話でした。
『ふるさと世田谷を語る』にはこの小便地蔵の写真が載っています。これをみると今では立派な堂に入っていて、小便をかけられる事もなさそうです。
しかしお地蔵さんも、善意でつけてくれた柵なのに、和助じいさんを病気にするとは、、、。いやはや。余計なことをした罰ですかね。
by hirainatsuko | 2006-06-13 16:38 | 民話・伝説

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