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世田谷これまである記 -blog編-


代田の民話 その3

今回は代田のお話です。
前回『ふるさと世田谷を語る』で既に二つ紹介されていたのですが、ここでは笛吹きのお話を紹介します。

代田の飴屋の五郎は、村の鎮守のお祭りでおこなう祭囃子のため、村の若い衆に笛の稽古をつけています。しかしこの時期は五郎自身も家業の飴作りが忙しい時期で、毎朝早く起きて仕事をしていました。しかし稽古先では家業のことはおくびにも出さず、忙しい中、せたかい(注:世田谷のこと)の村以外にも荏原や大森の村にも教えに行っていました。いつしか五郎の笛はとても有名になり、「名人音五郎」といわれるようになりました。そして、人々に笛の秘伝を尋ねられると、「そんなものはない。自然にさからわなければいいんだろう。」と答えたそうです。

以上なのですが、世田谷には他に等々力などにも笛吹き名人のお話が残って、等々力囃子は現在でも有名です。代田の鎮守様の祭礼には行ったことがないのですが、このあたりはどこの秋祭りにもお囃子を吹く人々がいて、世田谷では比較的現在でも多くの地域で、祭囃子は受け継がれているんではないかと思っています。
でも正確なことは知らないです・・そういえば自分の氏神様の秋祭りでは、祭囃子の奉納はなかったような気がしてきました。あれ、今はどれくらい残っているのでしょう!?
by hirainatsuko | 2006-07-04 15:42 | 民話・伝説

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