世田谷の民話・伝説をまとめてみようと思い立ちました。
それで、まず『ふるさと世田谷を語る』の「民話」の項を読んでいこうと思っています。
しかし、読んでみて一つ問題にあたりまして・・・。
一体どうやってまとめようかしらん、ということなのです。
そもそも民話というのは「お話」なので、お話として書かなくては民話ではないんですよね。
でも本に載っている話を、文体そのまま持ってきてしまったら、盗作になってしまいますし。
語り方で、だいぶ雰囲気が変わるでしょうし。。。
ひとまずここでは、あらすじだけまとめてみることにします。
それに付随して、話と関わりのある事物も紹介してみようと思っております。
それではまず池尻から~。
ある年、幕府から「今年から鳥や獣を傷つけたり、狩猟したりしてはいけない」というお触れがでました。しかし池尻村には鳥や獣がたくさんすんでいて、しばしば獣たちに田畑を荒らされることがあったので、このお触れには困りました。そんな中ある日、池尻村の平吉という者が畑仕事を終わらせて帰る道に、怪我をしている子烏をみつけました。平吉がこの子烏を手当てをすると、この烏の親子はそれ以来、村の田畑を荒らす獣をみると追い払ってくれるようになったとのことです。めでたしめでたし。
果たしてこれがあらすじになるのかは疑問ですが、ひとまずこんな形で。
最初に出てくる「幕府から、今年から鳥や獣を傷つけたり狩猟してはいけない。というお触れが出た」というのは生類憐れみの令のことでしょうか。しかしここ池尻村は八代将軍吉宗の頃には、駒場からこの辺りにかけて将軍家の御狩場となっています。現在は首都高によって見えませんが、かつては池尻から小高い土地が見え、そこは宇和島藩伊達家の屋敷があったのですが、この御狩場のために将軍家に差出し、鳥見山(?)となったそうです。