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世田谷これまである記 -blog編-


等々力の民話  その3

今日も豊田真佐男さんの作のお話です。

万延元年、等々力村に吉蔵という男の子が生まれました。彼は笛を吹くのが得意で、行く行くは笛の名人になりたいと思っていました。そこで笛の名人といわれた諏訪分の野口吉五郎の弟子となり、毎夜等々力から諏訪分まで通い続けました。その頃の玉川村は夜になるときつねやカワウソが人をだましたり、不気味な森を抜けたりしなければなりませんでしたが、吉蔵はものともしませんでした。
その成果が出て、吉蔵は世田谷でも屈指の笛吹きとなり、現代の等々力囃子の連中を育て上げました。

というお話です。等々力囃子は現在でも、等々力不動の節分等の行事の際に奉納されています。今度是非聞いてみたいな、と思いました。
by hirainatsuko | 2006-05-19 10:30 | 民話・伝説

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